調査3:兵どもが夢のあと 金持ちどもの夢の続き
- 元 HP管理人
- 2020年1月13日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年1月14日
調査ファイル:その3
「あの城さ 私の主のものだったんだよな」
最初聞いたときは は? だったけど
聞いてるうちに、そうなのか となんだか納得してる自分がいる。

以前から親交のある門風牌さん。門さんって呼んでる。
私がいろいろ調査していることに気付いたようで、自分から身の上話を話してくれたみたい。
そんな、唐突なカミングアウトから始まって、いろいろお話を聞いた。
内容としては。
なんでも、こことは世界の違う場所から来たとか。
にわかに信じがたいというか、話がよく分からないが、それは一度飲むことにした。

なんか並行世界だとか言ってたけど。詳しくは分からない。
わかるのは、この先に見える城。そこには間接的にとても思い入れがあるとの事。
あの城ではないけれど、あの城には親近感がある。と。
うん、一度は飲んだけど
話ぶっとびすぎじゃない?www
なんかこう、異世界?的な?妖精さんですかww
なんかサンゴクシとかカンウとか言われてもなにそれ!おいしいの?

話は続く。
仲間が死んだだとか、裏切りだとか、赤い馬だとか。
赤い馬は珍しくないけど、そんなにすごい馬だっけ?
ただ、とてもまじめに語ってるんだよね。だから、まじめに聞く。
泣くに泣けない、悲壮感漂う歴史話を。
船が燃えただとか燃やしただとか。人質に取られたとか引き抜かれたとか裏切ったとか。

要約すると、その城は元の世界で守りたくても守れなかった城とよく似ているとか。
それを守るために、強くなろうと日々精進しているとの事。
なるほど・・。いつもある笑顔と努力の後ろで、とても大きなものを背負いながら、歩いてたんだなって。この人。
たしかにお嬢様もつよいけど、それに肩を並べるレベルで、門さんは強い。
私なんか気づかないうちに切られるじゃないかな。
そんな彼女。
「ちなみにその時は男で ハゲだから」
その単語をちょいちょい挟んでくる。
あっほですか!
それを真顔で聞いてた私にいいますか!笑っちゃうじゃないですか笑えないじゃないですか!それを言ってすぐ主の死に話とかやめてくださいよ入ってきませんよ全然ええ全然!
むしろみんなハゲですよ!登場人物全部ピカッですよ!
なんとか耐えきりましたよ!笑いませんでしたよ!途中までは!
そのボソっと ピカッ
って言うのやめてくださいお腹痛いでしょ!
そんな、やっぱりこのギルドには特殊な人が集まってる、というのを再認識した。
なにかをこのギルドに感じ、屋根としてお世話になっていると。
なぎみさんの秘密には迫れなかったが、禿さn ちがう 門さんと私の距離は、とても縮まったと思う。
そんな翌日。
「私の(お父様の)財力で、あの城買いましたわ。巨大複合施設に改築にしますの」

はぁああああああああああああああああああ??
この豪商の娘、なんかすごいこといいだしたぁあぁあ?
ちょ ちょっと!禿さんの想いどうすんの!?!
知ったこっちゃないっちゃないけど、しらんよ!?しらないよ!?!?
あ、禿じゃない、門さん。
カッコよすぎくらいでちょうどいいじゃん!
赤兎馬に乗った禿とかかっこよすぎでは?